AI に頼んで社内サイト — SharePoint の新機能と使う条件

NEW TOOL

多くの会社でファイル置き場になっている SharePoint で、AI と話すだけで社内サイトを作る機能の試験提供が進んでいます。

使うには、Microsoft 365 Copilot のライセンスと、管理者による有効化が要ります。今の契約で何ができるかを先に確かめておくと、導入の判断が早くなります。

30 秒でわかるポイント

  • 目的を伝えると、Copilot がページや一覧表の構成案を出し、そのまま作る
  • 試した専門家は一覧表の出来を高く評価。ページは情報の詰め込みすぎ
  • 条件は Microsoft 365 Copilot のライセンスと、管理者の有効化

1 分でわかる解説

SharePoint は、マイクロソフトの社内向けのファイル共有とサイトの仕組みです。部門のページや案件の一覧表も作れます。ただ、設計に知識が要るため、ファイル置き場で止まりがちでした。

新しい機能では、その設計を AI アシスタントの Copilot が受け持ちます。人は目的を伝え、出てきた案を確かめて直します。

これまで これから
サイトの設計 知識のある担当者が考える Copilot が構成案を出す
一覧表の見た目の変更 設定用の書式(JSON)を書く 会話で頼む
人の役目 自分で作る 案の良し悪しを見分ける

案を見分けるには、SharePoint の最低限の知識が要ると、試した専門家は指摘しています。

ここから考えたい 3 つの問い

  • 職場の情報共有で、ファイル置き場のまま止まっている仕組みはありませんか?
  • AI が出したサイトの構成案を、職場の誰が良し悪しを判断できますか?
  • AI に作らせたサイトを公開する前に、誰が中身を確かめますか?
全文を読む(約 4 分)

何が起きたの? — 会話でサイトを組み立てる

ビジネス+IT が 10 月 21 日、連載「Copilot for Microsoft 365で変わる仕事術」で、新しい機能の試用記を載せました。書いたのは内田洋行の太田浩史氏です。

機能の中身は、マイクロソフトの AI アシスタント(Copilot)との会話だけで、SharePoint のサイトの設計から作成までを任せられるものです。マイクロソフトのサポートページでは「Solution Builder」と呼び、サイト作りを簡単にする新機能と説明しています。

記事の時点では試験提供(プレビュー)の段階です。正式提供までに仕様が変わる可能性があり、正式提供の時期は示されていません。

手順 人がすること Copilot がすること
目的を伝える サイトの目的や必要な中身を自分の言葉で書く —
質問に答える 聞かれたことに答える 足りない情報を質問する
案を確かめる 各部分の役割や、一覧表の列を確かめる ページ・一覧表・ファイル置き場の構成を図で示す
直して作る 会話で直し、納得したら実行する サイトを作る

マイクロソフトによると、作成には数分かかることがあります。いったん作り始めると止められないため、実行の前に案をよく確かめるよう求めています。

どこまで使えるの? — 試した専門家の評価

太田氏は、これまで何百ものサイトを作ってきたそうです。その太田氏が、待つかいが十分にある出来栄えだったと述べています。同じ時間では、自分では作れなかったという評価です。

高く評価したのは、一覧表(リスト)とファイル置き場(ライブラリ)です。見本のデータやファイルも入っていて、どう使うのかが分かるようになっていました。

細かな配慮もありました。SharePoint は日本語の列名を、内部では読みにくい記号の並びに置き換えます。Copilot は「カテゴリー」という列に、内部名として「Category」を付けていました。後で業務アプリや自動化の仕組み(Power Apps / Power Automate)とつなぐときに助かる点です。

一覧表の見た目も、会話で変えられました。これまでは設定用の書式(JSON)を書く必要があった作業です。

一方で、ページには情報が詰め込まれすぎていて、使いにくい恐れがありました。たとえるなら、間取りを相談すると図面を引いてくれる設計士です。図面の良し悪しを見るのは、依頼した側の役目です。

仕事や会社はどう変わるの?

太田氏は、設計の難しさで SharePoint をあきらめていた社員も、会話で必要なサイトを手にできるとみています。情報システム部門は、作る側から利用者を支える側へ、さらに移るかもしれないとしています。

これまで これから
サイトを作る人 知識のある担当者 業務を知る社員が会話で
情報システム部門 頼まれて作る 作る社員を支える
見た目の調整 設定用の書式を書く 会話で頼む

使うための条件は、マイクロソフトのサポートページにまとまっています。

条件 内容
ライセンス Microsoft 365 Copilot のライセンス
権限 サイトを作る権限
有効化 管理者が試験提供への参加を選ぶ(会社全体か、サイトごと)

マイクロソフトは、AI が作った中身を公開前に確かめることも求めています。AI への指示に、個人情報や機密情報を入れないことも呼びかけています。

SYNCON の視点 — 作る力より、決める力

Microsoft 365 を契約していても、この機能がすぐ使えるとは限りません。まず確かめたいのは、Copilot のライセンスを誰が持っているかです。すでに Copilot を入れている会社なら、別の道具を足さずに部門サイトを整え直せる可能性があります。

次に決めたいのは、運用のルールです。誰にサイト作りを任せるか。公開前に誰が中身を確かめるか。AI への指示に何を書いてはいけないか。誰でも作れるようになるほど、似たサイトが増えて情報が散らばる恐れもあります。

試験提供のうちに、ファイル置き場で止まっている部門を 1 つ選んで試すのが手堅い進め方です。AI が出した案を見分けられる人がいるかどうかも、そこで分かります。

要点まとめ

  • SharePoint で、Copilot との会話だけでサイトの設計から作成までを任せられる機能が試験提供中
  • 目的を伝える → 質問に答える → 構成案を確かめる → 会話で直して作る、の流れ
  • 試した専門家は一覧表とファイル置き場の出来を高く評価。ページは詰め込みすぎ
  • 一覧表の見た目の変更も会話でできる。これまでは設定用の書式(JSON)が必要だった
  • 条件は Microsoft 365 Copilot のライセンス、サイトを作る権限、管理者の有効化
  • 決めるべきは、作る人の範囲と、公開前に確かめる人

情報ソース:
・ビジネス+IT「【Copilot】ただの「ファイル置き場」SharePointが激変、試して実感「新機能の実力」」(2026 年 10 月 21 日)
・Microsoft サポート「How to create a SharePoint site with AI」
・Microsoft サポート「Copilot in SharePoint: An overview」

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