NDA とは、取引先と秘密の情報を見せ合う前に結ぶ「秘密保持契約」のことです。見せた情報を外に漏らさないこと、決めた目的以外に使わないことを、お互いに約束します。
30 秒でわかるポイント
- 秘密の情報を外に漏らさないと約束する契約のこと
- 協業や共同開発の話し合いを始める前に出てきます
- 聞いたら「何を、何のために、いつまで守るか」を確かめます
1 分でわかる解説
NDA は、署名したかどうかより中身が大事です。守る情報の範囲と、使ってよい目的と、守る期間の 3 つで、効き目が決まります。
注意したいのは、片方だけが秘密を守る義務を負う形です。公正取引委員会と経済産業省の指針は、双方が義務を負う形が望ましいとしています。
会議で出てきたら確かめる 3 つのこと
- 守る情報は、どこまで具体的に決めてありますか?
- 相手が情報を使ってよい目的は、何に限っていますか?
- 契約が終わった後、何年間は秘密を守る約束ですか?
全文を読む(約 2 分)
どこで出てくる言葉?
新しい取引先と協業や共同開発の話を始めるときに出てきます。技術や顧客の情報を見せる前に、「まず NDA を結びましょう」と言われるのが典型です。
公正取引委員会と経済産業省の指針は、NDA を次のように説明しています。秘密の情報が当事者以外に漏れないように、また、決めた目的以外に使われないように結ぶ契約です。
NDA には何が含まれるの?
- 守る情報の範囲: 確実に守りたい情報は、契約の別紙で具体的に書き出すことが考えられます
- 使ってよい目的: 想定外の使われ方を防ぐため、できるだけ具体的に決めることが望ましいとされます
- 守る期間: 契約期間だけでなく、契約が終わった後も何年守るかに注意が必要です
- 破ったときの扱い: 違反したときの損害賠償を決めておくことが重要とされています
似ている用語とはどう違うの?
| ワード | 指すもの |
|---|---|
| NDA(秘密保持契約) | 相手と結ぶ、秘密を守る約束 |
| 営業秘密 | 法律で守られる、会社の秘密の情報 |
| 片務的な NDA | 片方だけが秘密を守る義務を負う形 |
| 双務型の NDA | 双方が秘密を守る義務を負う形 |
不正競争防止法は「営業秘密」を、秘密として管理され、事業に役立ち、世間に知られていない情報と定めています。NDA は契約で相手に約束させるもので、法律上の営業秘密とは別のものです。
経営にとって何が変わるの?
NDA を結んでいても、範囲や目的があいまいなら、守りたい情報が守れないことがあります。指針は、交渉の前に自社の情報を 3 つに分けておくことが重要だとしています。NDA なしで見せられる情報、NDA を結んだ後に見せられる情報、どんな状況でも見せない情報です。
このワードが出たら、ひな形に署名する前に中身を確かめてください。守る範囲、使ってよい目的、守る期間、そして義務が双方にあるかの 4 点です。どれかがあいまいなら、そこが交渉の余地です。
ひとことで言うと
NDA とは、取引先に見せた秘密を「何を、何のために、いつまで」守るかを決める約束です。
情報ソース:
・公正取引委員会・経済産業省「スタートアップとの事業連携及びスタートアップへの出資に関する指針」(令和8年2月19日改正、2026年10月1日確認)
・e-Gov 法令検索「不正競争防止法」第 2 条第 6 項(2026年10月1日確認)
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