iPhone Duo に画面割れの報告 — 社用機は修理の体制を見てから

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Apple 初の折りたたみスマートフォン「iPhone Duo」で、発売直後に内側の画面が割れたという報告が約 10 件出ています。

役員用や社用に入れるかどうかは、壊れやすい箇所と修理代がはっきりしてから決めても遅くありません。

30 秒でわかるポイント

  • 10 月 23 日の発売直後から、折り目に沿って割れる報告が続いています
  • 修理情報を公開する iFixit の分解では、修理しやすさは 10 点満点で 5 点です
  • 保証が無いと、内側の画面の修理代は米国で 999 ドル(約 16 万円)です

1 分でわかる解説

割れ方はどれもよく似ています。折り目の中心線に沿ってひびが入り、横一列の画素が白く光ったままになります。

iFixit は、折り曲げる部分(ヒンジ)の中央の支えが、閉じるときに十分に下がらない可能性を挙げています。ただし原因はまだ確定していません。

修理代は、Apple の有償保証(AppleCare)に入っているかどうかで大きく変わります。

修理の内容(米国) 保証なし 保証あり
内側の画面 999 ドル(約 16 万円) 99 ドル(約 1.6 万円)
電池 229 ドル(約 3.6 万円) 0 ドル

ここから考えたい 3 つの問い

  • 新しい形の端末を、発売直後に職場で使い始める必要はありますか?
  • 端末が壊れたとき、代わりの機械が届くまで仕事はどう回りますか?
  • 端末の価格だけでなく、保証と修理代まで含めて比べていますか?
全文を読む(約 5 分)

何が起きたの? — 発売直後の画面割れ

iPhone Duo は、Apple が初めて出した折りたたみ式の iPhone です。開くと 7.6 インチ、閉じると外側に 5.4 インチの画面があります。

日本では 10 月 23 日に発売されました。Apple Store での税込価格は 256GB モデルが 36 万 4,800 円、2TB モデルが 57 万 4,800 円です。

発売から間もなく、強くぶつけていないのに内側の画面が割れたという報告が出始めました。米国の Apple 専門メディア 9to5Mac は、10 月 25 日の時点で約 10 件の例を確認しています。

開封してすぐ割れた人もいれば、最初の設定の途中で割れた人もいます。直営店に持ち込んだ人の多くは、本体ごと交換してもらえました。

一方、通信会社で買った人は在庫が無く、すぐには交換できませんでした。落としたせいだと言われ、修理代を払うよう求められた人もいます。

9to5Mac は Apple にコメントを求めていますが、記事の公開時点で回答はありません。出荷台数は数十万台以上と見られ、割れた例はその一部とみられます。

分解で何が分かったの? — ヒンジに集まる負担

修理の手順や部品を公開している米国の iFixit が、発売直後に iPhone Duo を分解しました。修理のしやすさは 10 点満点で 5 点です。折りたたみの端末につけた点数としては、これまでで最も高い点です。

ただし、交換部品がまだ手に入らないため、この点数は暫定です。部品は Apple の自分で修理する人向けの仕組みから、近く出る見込みです。

割れた箇所は、内部の配線が通るすき間と、ヒンジの中央の支えが切り替わるあたりに集まっています。iFixit が挙げた原因の候補は次の 3 つです。

原因の候補 何が起きているか
中央の支え 閉じるときに十分に下がらず、画面を押している
曲がったガイド 折り曲げるときに周りより高く上がり、画面に当たる
部品の境目 いくつもの部品の縁が一か所に集まり、力が集中する

iFixit は、どれが原因かはまだ決めていません。ほこりの試験のあとには、ヒンジからじゃりじゃりという音が出始めました。

防水と防じんの等級(IP68)は取っています。水深 6 メートルに 30 分沈めても耐える性能です。ただ、細かな砂やほこりがヒンジに入ると、音や負担の原因になりえます。

修理しやすいところ、しにくいところは?

点数を最も下げたのは、内側の画面とヒンジです。内側の画面の交換は手間がかかります。iFixit は、修理代の高さを見て、修理そのものをあきらめる人が出るかもしれないと書いています。

一方で、電池の外しやすさは高く評価されました。電気を流すとはがれる接着剤で固定してあり、折りたたみの端末では最も外しやすいとしています。外側の画面も外しやすく、内部の修理の入口になります。

他社の折りたたみと比べると、Apple の修理代は高めです。

内側の画面の修理代(米国) 金額
Apple iPhone Duo(保証なし) 999 ドル(約 16 万円)
Samsung Galaxy Z Fold 8(画面の部品ごと交換) 579 ドル(約 9.1 万円)
Google Pixel 11 Pro Fold 568 ドル(約 8.9 万円)

会社で使うなら、何を決めておけばいいの?

社用の端末で困るのは、壊れること自体よりも、使えない日が続くことです。通信会社経由で買うと、交換の在庫が無い場合があります。

判断のポイント いま買う 待つ
原因 まだ確定していない Apple の説明や改良を見てから選べる
修理 交換部品はまだ出ていない 部品と修理の手順がそろう
使い方 大きな画面で資料を見られる 当面はいまの端末とタブレットで補う

SYNCON の視点 — 新しい形の端末は「止まった日」で考える

折りたたみの大きな画面は、移動中に資料を確かめる役員には魅力があります。ただ、最初の製品は、使い始めてから弱点が見つかることがあります。今回の画面割れは、その典型です。

会社で導入するなら、まず数台を試しに使う人を決め、全員への配布は原因と修理の体制が見えてからにする手があります。買うときは、保証に入るかどうかを最初に決めます。保証の有無で、内側の画面の修理代は 999 ドルと 99 ドルの差になります。

もう一つは、代わりの端末を用意しておくことです。直営店で交換できる人もいれば、在庫待ちになる人もいます。壊れた日に仕事を止めない段取りまで含めて、導入の時期を決めるのが安全です。

要点まとめ

  • iPhone Duo は 10 月 23 日に日本で発売。税込 36 万 4,800 円から
  • 折り目に沿って内側の画面が割れる報告が、約 10 件確認されています
  • iFixit の分解では、ヒンジの中央の支えなどが原因の候補。まだ確定していません
  • 修理しやすさは 10 点満点で 5 点。電池は外しやすく、内側の画面とヒンジは難しい
  • 保証が無いと、内側の画面の修理代は米国で 999 ドル。保証に入るかを先に決めます
  • 社用に入れるなら、試しに使う数台から始め、代わりの端末を用意しておきます

情報ソース:
・9to5Mac「Some iPhone Duo displays are cracking, seemingly all in the same way」(2026 年 10 月 25 日)
・9to5Mac「iFixit tears down iPhone Duo, finds possible causes of early screen failures」(2026 年 10 月 25 日)
・iFixit「iPhone Duo Teardown: The Most Repairable Foldable Has a Huge Screen Problem」(2026 年 10 月 25 日)
・iFixit「How the iPhone Duo’s Crazy Repair Prices Compare」(2026 年 10 月 20 日)
・THE BRIDGE「AppleがiPhone Duoを発表、7.6インチ折りたたみ画面搭載で国内36万4,800円から」(2026 年 9 月)
・円換算:欧州中央銀行(ECB)の参照レート(2026-10-23)

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