Mac の画面から手元の iPhone をそのまま操作できる機能(iPhone ミラーリング)が、2026 年 9 月に出た macOS 27 で 3 点強化されました。
便利になるほど、Mac と iPhone の間でファイルも行き来しやすくなります。どの場面で使い、会社の Mac でどこまで認めるかを決めておきたい機能です。
30 秒でわかるポイント
- 窓の大きさを自由に変えられる。今は Apple 純正のアプリだけが対象
- 設定を切り替える画面と、保護のかかった動画にも対応した
- Mac と iPhone に、同じ Apple Account でのサインインが要る
1 分でわかる解説
変わったのは次の 3 点です。Mac 側が macOS 27、iPhone 側が iOS 27 のときに使えます。
| 強化点 | これまで | macOS 27 から |
|---|---|---|
| 窓の大きさ | 3 種類から選ぶ | 自由に変えられる(対応アプリのみ) |
| 設定を切り替える画面 | 開けない | 開ける |
| 保護のかかった動画 | 黒い画面になる | 再生できる |
仕事で気をつけたいのは、機能の条件のほうです。会社の Mac に私用の iPhone をつなぐには、会社の Mac に私用の Apple Account を入れることになります。
つないだあとは、ドラッグ&ドロップでファイルも動かせます。Apple は、会社が管理する端末でこの機能を止める設定も用意しています。
ここから考えたい 3 つの問い
- Mac と iPhone を併用する仕事で、iPhone を手に取る回数が多いのはどの場面ですか?
- 仕事用の Mac に、私用の Apple Account でサインインしてよいかを決めていますか?
- Mac と iPhone の間でファイルを動かせることを、情報の持ち出しの決まりに入れていますか?
全文を読む(約 5 分)
何が起きたの? — Mac から iPhone を操作する機能の 3 つの強化
Apple は 2026 年 9 月、iPhone 向けの iOS 27 と、Mac 向けの macOS 27 を公開しました。macOS 27 には「Golden Gate」という名前が付いています。
この 2 つを組み合わせると、iPhone ミラーリングが 3 点変わります。米国の Apple 専門メディア 9to5Mac が、10 月 11 日の記事でまとめました。
| 強化点 | これまで | macOS 27 から |
|---|---|---|
| 窓の大きさ | 「小さめ」「実際のサイズ」「大きめ」の 3 種類から選ぶ | iOS 27 に対応したアプリなら自由に変えられる |
| 設定を切り替える画面(コントロールセンター) | 開けない | キーボードか、Mac のメニューから開ける |
| 著作権保護のかかった動画(DRM 動画) | 黒い画面になる | Mac の画面で再生できる |
いちばん大きな変更は、窓の大きさです。ただし、自由に変えられるのは iOS 27 に対応したアプリだけです。
今のところ、対象は Apple 純正のアプリに限られます。他社のアプリは、開発元が年内に iOS 27 への対応を進めるにつれて広がる見通しです。
コントロールセンターは、キーボードの command と 4 を同時に押すと開きます。Mac のメニューバーにある「表示(View)」からも開けます。
9to5Mac は、窓の大きさの変更を、折りたたみ型の iPhone に向けた準備だと見ています。これは同メディアの見立てで、Apple の発表ではありません。
iPhone ミラーリングって何? どういう仕組み?
iPhone ミラーリングは、iPhone の画面を Mac の中に映し、Mac から操作する機能です。iPhone を手に取らずに、アプリを開いて中身を確かめられます。
使っている間、iPhone はロックされたままです。Apple は、ほかの人が iPhone の中身に触れられないようにするためだと説明しています。
使うには、次の条件がそろっている必要があります。
| 項目 | 条件 |
|---|---|
| Mac | Apple シリコン搭載、または Apple T2 セキュリティチップ搭載 |
| 基本ソフト | macOS Sequoia 15 以降と iOS 18 以降(今回の 3 点は macOS 27 と iOS 27) |
| アカウント | 同じ Apple Account でサインインし、2 ファクタ認証を使う |
| 通信 | iPhone と Mac の両方で Bluetooth と Wi-Fi をオンにする |
| 置き場所 | iPhone をロックして、Mac の近くに置く |
できることと、できないことも決まっています。
| できる | できない |
|---|---|
| ドラッグ&ドロップでのファイルの移動 | iPhone のカメラを使う |
| コピーした内容の共有(ユニバーサルクリップボード) | iPhone のマイクを使う |
| AirDrop | Face ID、電話 |
始めるときの認証は、「毎回確認」と「自動的に認証」のどちらかを選べます。なお、欧州連合(EU)の域内では、現時点でこの機能は使えません。
仕事ではどう使い分けるの?
向く場面と向かない場面は、上の「できる・できない」からそのまま決まります。
| 向く場面 | 向かない場面 |
|---|---|
| iPhone にしかないアプリの中身を、Mac の画面で確かめる | 電話をかける、受ける |
| iPhone と Mac の間でファイルを移す | カメラやマイクを使う作業 |
| Apple 純正のアプリを大きな窓で使う | 他社のアプリを大きな窓で使う(対応待ち) |
今から使って得があるのは、Apple 純正のアプリを中心に使っている人です。仕事で使うアプリが他社製なら、開発元の iOS 27 対応を待ってから判断しても遅くありません。
保護のかかった動画への対応は、iPhone のアプリで動画を見る人に効く変更です。これまでは黒い画面になり、Mac では見られませんでした。
コントロールセンターが開けるようになったので、iPhone 側の設定を変えるために手を伸ばす回数も減ります。
SYNCON の視点 — 便利さの裏にある、アカウントの線引き
この機能で会社が決めることは、使い方よりも「誰のアカウントで使うか」です。条件は、Mac と iPhone が同じ Apple Account でサインインしていることでした。
会社支給の Mac に私用の iPhone をつなぐなら、会社の Mac に私用の Apple Account を入れることになります。つないだあとは、ドラッグ&ドロップやコピーで、ファイルや文面が 2 台の間を行き来します。
止める手段はあります。Apple は、会社が端末をまとめて管理する仕組み(デバイス管理)の制限に、「iPhone ミラーリングを許可」という項目を置いています。iOS 18 と macOS 15 から使える項目です。
決めておきたいのは 3 つです。認める組み合わせは、会社支給の端末どうしだけか、私用の iPhone も含めるか。始めるときの認証を「毎回確認」にそろえるか。2 台の間でのファイルの移動を、持ち出しの決まりでどう扱うか。
何も決めていない職場では、便利さに気づいた人から先に使い始めます。OS の更新が行き渡る前に、線を引いておくのが早道です。
要点まとめ
- macOS 27 と iOS 27 の組み合わせで、iPhone ミラーリングが 3 点強化された
- 窓の大きさを自由に変えられるのは iOS 27 対応アプリだけで、今は Apple 純正のアプリに限られる
- コントロールセンターが開けるようになり、保護のかかった動画も Mac の画面で再生できる
- 条件は同じ Apple Account でのサインイン。カメラ、マイク、電話は使えない
- 会社が管理する端末では、「iPhone ミラーリングを許可」の項目でこの機能を止められる
- 決めるのは、認める端末の組み合わせ、認証の方法、ファイルの移動の扱いの 3 つ
情報ソース:
・9to5Mac「macOS 27 brings three key upgrades to my favorite feature」(2026 年 10 月 11 日)
・Apple サポート「iPhoneミラーリング:MacでiPhoneを使う」(2026 年 9 月 28 日)
・Apple プラットフォーム導入「デバイス管理での監視対象Appleデバイスの制限」
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