KDDIとKDDI総合研究所は2026年3月5日、スマートフォンの使い方や依存傾向をスコア化するチェックツール「スマホ習慣セルフチェック」を公開した。東京科学大学との共同研究で開発されたもので、12問の質問に答えると、自身のスマホ利用パターンを客観的に把握できる。
このニュースを機に、「スクリーンタイム」という概念と、それをめぐるビジネスパーソンの現実を整理しておきたい。
「スクリーンタイム」とは何か
スクリーンタイム(Screen Time)とは、スマートフォンやタブレット、PCなどの画面を見ている時間の総称だ。もともとはAppleがiOSに搭載した機能の名称として広まったが、現在は「デジタルデバイスの使用時間」を指す一般的な言葉として定着している。
iPhoneの「スクリーンタイム」機能では、1日・1週間のアプリ別使用時間、スマホを持ち上げた回数、通知を受け取った回数などを詳細に記録してくれる。Androidにも「デジタルウェルビーイング」という同様の機能がある。
「スマホ依存」という問題
ビジネスパーソンの約8割が自分はスマホに依存していると感じているという調査結果がある。1日平均約4時間25分をスマホに費やしているという数字も出ており、起きている時間の約4分の1がスマホタイムという計算になる。
問題は時間の長さだけではない。「仕事中でも通知が気になって集中できない」「会議中も手元を確認してしまう」といった行動パターンが、思考の深度や意思決定の質を下げると多くの経営者・管理職が感じている。
なぜテック企業が「スマホを使いすぎないで」と言いはじめたのか
興味深いのは、問題提起をしているのがスマホを販売するAppleやキャリアのKDDI自身だという点だ。
背景には、「デジタルウェルネス」という概念の台頭がある。過度なスマホ使用が心身の健康に与える悪影響が研究で示されるようになり、テック企業も「使いすぎないためのツール」を提供することがブランド価値になると気づきはじめた。
Appleがスクリーンタイム機能をiOS 12(2018年)に搭載したのは、まさにその流れの中での決断だ。「デバイスを売る企業が、デバイスの使いすぎを防ぐ機能を入れる」という一見矛盾した動きが、業界のスタンダードになった。
管理職が今日からできること
スクリーンタイムの管理は、個人の生産性だけでなくチームマネジメントにも直結する。
- 会議中のスマホルールを明文化する
- iPhoneの「スクリーンタイム」で集中モードを活用する
- 朝の最初の1時間はスマホを見ないルーティンをつくる
KDDIのチェックツールのように、「見える化」することが変化の第一歩になる。自分のスマホ利用パターンを知ることなく、コントロールしようとするのは難しい。
Status: Synced.
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