VPN とは、誰もが使うインターネットの上に、自社の通信だけを通す守られた通り道を作る仕組みのことです。社外から社内のシステムにつなぐときや、取引先が機器を遠隔で保守するときに使われます。
30 秒でわかるポイント
- インターネットの上に作る、社内へつながる専用の通り道です
- テレワークや、取引先による機器の遠隔保守の話で出てきます
- 聞いたら、入口の機器が最新の状態かを確かめます
1 分でわかる解説
自社のために回線を引く代わりに、インターネットの中に、外から中身を読まれにくい通り道を作ります。米国の標準を定める機関(NIST)は、既存のネットワークの上に作る仮想のネットワークで、安全な通信の手段になるものと説明しています。
気をつけたいのは、通り道の入口になる機器です。警察庁は、身代金を要求するウイルス(ランサムウェア)の侵入について、VPN 機器などインターネットに面した箇所から入る手口が多くを占めると説明しています。
会議で出てきたら確かめる 3 つのこと
- VPN の入口になっている機器は、最新の状態に保たれていますか?
- VPN に入るときの本人の確認は、パスワードだけになっていませんか?
- 取引先が保守に使う VPN を、誰がいつ使ったか分かりますか?
全文を読む(約 2 分)
どこで出てくる言葉?
テレワークの環境を整えるときや、本社と支店のネットワークをつなぐときに出てきます。工場の設備や社内のシステムを、取引先が遠隔で保守する話の中でもよく使われます。「保守用の遠隔接続の通路」と言い換えられることもあります。
VPN には何が含まれるの?
- 通り道(トンネル): インターネットの上に、自社の通信だけを通す道を作ります。
- 暗号化: 通る中身を、外からは読めない形に変えて送ります。
- 入口の機器: 社内の側で、外からの接続を受け付ける機器です。「VPN 機器」と呼ばれます。
- 本人の確認: つなごうとしている人が正しい相手かを、ID やパスワードなどで確かめます。
使い方は大きく 2 つあります。拠点と拠点のネットワークどうしをつなぐ使い方と、1 台のパソコンなどを社内のネットワークにつなぐ使い方です。NIST の説明も、この両方を含めています。
似ている用語とはどう違うの?
| 言葉 | どんなものか |
|---|---|
| 専用線 | 自社の通信のためだけに用意した回線です。 |
| VPN | インターネットの上に作る通り道です。専用線のように使えますが、回線そのものは共有しています。 |
| ふつうのインターネット | 誰とでも同じ道を使います。VPN の通り道の外側にあたります。 |
経営にとって何が変わるの?
VPN は社員や取引先にとって便利な入口です。同時に、攻撃者にとっても入口になります。警察庁は、VPN 機器などから侵入する手口として、修正されていない弱点、漏れたパスワードや簡単なパスワード、設定の誤りが悪用されていると説明しています。
契約や調達の場面では、入口の機器を誰が最新の状態に保つのかを決めておくことが大事です。自社と保守会社のどちらが受け持つのかが曖昧だと、更新が漏れやすくなります。トラブルのときに備えて、いつ誰がつないだかの記録が残るかも確かめておきたい点です。
ひとことで言うと
VPN は、インターネットの上に作る社内への通り道で、その入口の機器を手入れし続けることが守りの基本です。
情報ソース:
・NIST CSRC Glossary「virtual private network (VPN)」(2026-10-09 確認)
・警察庁「ランサムウェア被害防止対策について」(2026-10-09 確認)
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